【十二指腸潰瘍】
十二指腸の粘膜に傷ができている状態のことです。
胃潰瘍よりも十二指腸潰瘍において、H.pylori感染の関与が大きいと報告されています。
H.pyloriに感染している若年者で、まだ胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎)が進行しておらず胃内が過酸状態になっているときに、十二指腸潰瘍は起こりやすいとされています。
症状としては
心窩部を中心とした腹痛や背部痛です。
痛みは夜間や空腹時に強く、食事をとると軽くなるというのも特徴だと言われています。
また腹部膨満感、食欲不振、嘔気・嘔吐などの症状も認めることがあります。
胃潰瘍と同様に重大な合併症を引き起こすことがあります。同じく出血、穿孔、狭窄です。
十二指腸潰瘍の合併症や、治療については胃潰瘍とほぼ同様です。
詳しくは「胃潰瘍」のページを参照下さい。
上記症状がある際には、内視鏡検査(胃カメラ)を行いましょう。