アニサキス症
アニサキス摘出の緊急胃カメラ希望の方へ
アニサキス症は激しい腹痛が伴う疾患であるため、当院もできる限りの早期対応を心掛けております。
胃アニサキスの場合、新鮮な魚介類を食べてから腹痛が数時間(4-8時間)で腹痛が現れます。激しい腹痛にお困りの方は至急当院までご連絡下さい。緊急内視鏡を受け入れるための専用検査枠を毎日確保しています。
なお、緊急内視鏡は電話でのご予約のみになります。
泉中央院TEL:022-343-8696 泉中央院はこちら>>
長町院TEL :022-345-9718 長町院はこちら>>
アニサキス症について
最近、耳にすることが多いですね。
アニサキス線虫の幼虫が入った魚介類を食べることによって発症します。
口から入ったアニサキスが胃などの消化管の壁に刺入することにより、局所的なアレルギー反応を起した状態です。
口腔や小腸、大腸などでも起こりますが、大部分は胃アニサキス症です。
発生状況に「季節」は関連がありません。年中遭遇する可能性があります。
以前は日本海沿岸や北海道、東北での報告が多い傾向にありましたが流通の近代化により、内陸部でも報告されるようになりました。全国で新鮮な魚介類が手に入るようになったということですね。
アニサキス症の症状
上腹部の激痛や間欠痛です。しかし軽症の場合は腹部の違和感程度の症状のこともあります。また無症状なこともあるため、検診の胃カメラ(内視鏡)の際に、たまたま発見されることもあります。
胃アニサキスの場合は、新鮮な魚介類を摂取してから4-8時間で腹痛が起こることが多いと言われています。腸管アニサキス症の場合は症状が出るまで、数時間~数日と報告されています。
「夕食に新鮮な刺身を食べて、夜中に胃が痛くなる」
このパターンが非常に多いですね。
アニサキス症の原因
原因になる魚介類は多数にのぼります。イカ、サバ、サンマ、タラ、サケ、ホッケ、メバル、シイラなど挙げればきりがないほどです。日本近海の魚類でも実に165種類にアニサキス幼虫の寄生が認められたとの報告もあります。
元々アニサキスは、イルカやクジラ、トドなど海産哺乳類の胃の中に寄生しています。
アニサキス成体から産み落とされた卵はクジラなどの糞に混ざって、海中に放出されます。その卵から孵化した幼虫は、まずはオキアミなどの甲殻類に寄生します。
その甲殻類を食べたイカやサバが次の寄生先になります。本来ならば、そのイカなどを海産哺乳類が食べます。こうしてやっとアニサキスは終の棲家である海産哺乳類(イルカやクジラ、トドなど)の胃袋にたどり着くのです。
人への感染は、アニサキス幼虫が寄生している海産物を介して起こります。サバやマス、イカなどの生食をしたときに内蔵や身(筋肉)に付着しているアニサキス幼虫を食べてしまうわけです。
アニサキス症の診断について
まずは症状と、その出現タイミング、数日前までの食事内容からアニサキス症の可能性を推し量ります。魚介類を摂取してからアニサキス症の発症までは、7時間以内が50%、24時間以内が95%と言われています。
なお魚介の摂取をしてから5日後に発症したとの報告もありますので、ここは注意が必要です。腹痛が出現する直前の食事がアニサキス症の原因とは限らないのです。
診察の結果、胃アニサキス症の疑いが濃厚な場合は緊急内視鏡(胃カメラ)を行います。
アニサキス症の治療
最も確実な診断および治療法は、胃壁に刺入しているアニサキスを内視鏡(胃カメラ)で確認し、摘除することです。
ここでの注意点は、胃にいるアニサキスは1匹とは限らないことです。一度に56匹ものアニサキスを摘除したとの報告もあります。
内視鏡でアニサキスを摘除出来れば、症状は速やかに消退することが多いです。
胃アニサキスを内視鏡で除去した際の写真
アニサキス症の予防
アニサキスは60度以上で加熱すれば死滅します。また-20度では約24時間で死滅します。
鮮度の良い刺身や、冷凍していない魚介類を好む人にはつらいところです。
アニサキス幼虫は魚の内臓にいることが多いので、内臓を生で食べることはお勧めできません。
また魚が死んでから内臓にいたアニサキスが身(筋肉)へ移動することもあります。購入した魚の内臓はすぐに取り除くこともアニサキス症の予防につながります。ですので、新鮮な魚を選ぶことも大切ですね。
一般的な食用酢では死滅しません。また塩やしょうゆやワサビでも死にません。魚をお刺身食べるとき、お酢で締めて食べるときには「しっかり目で見て」アニサキスを除去することが重要です。
アニサキス症でお困りの方は至急当院へ
当院は消化器・内視鏡専門クリニックとして、良質な内視鏡検査を提供できるよう心掛けております。
アニサキス症の治療では、胃内視鏡検査にて寄生しているアニサキスを摘出することが最も効果的と言えます。
激しい腹痛を伴うアニサキス症でお困りの患者様に対しては、できる限りの早急な対応を取らせていただきます。
食事の内容や腹痛などから「アニサキス症かもしれない」と疑っている方、内視鏡検査を受けることを検討されている方は、至急当院までTELにてご相談下さい。緊急内視鏡を受け入れるための専用検査枠を毎日確保しています。
なお、緊急内視鏡は電話でのご予約のみになります。
泉中央院TEL:022-343-8696 泉中央院はこちら>>
長町院TEL :022-345-9718 長町院はこちら>>