当院のTV-CMについて
泉中央院 院長の山岡です。
TV-CMはご覧頂けましたでしょうか。
「そんなの心配 内視鏡~♫」という、少し間の抜けたフレーズとメロディが特徴のCMです。この歌は2年ほど前にひょんなことから生まれました。まさか本当にTV-CMで使用する日がくるとは実は思っていませんでした。
僕は聞くたびに「なつかしさ」を覚えます。
この歌は「ずんだ餅の歌」と「から元気」から生まれました。
せっかくなので当時を振り返ってみたいと思います。
2019年の春のことでした。今から2年ほど前になります。
当時は常勤医師2名体制で診療を行っていましたが、開院して9か月が経ち患者さんも増えてDr2名では手が回らない日も出てきていました。
完全予約制としていなかったこともあり、夕方などは非常に込み合っていました。「2時間待ち」なんてこともザラでしたので患者さんにも迷惑をおかけしていました。
(2019年12月からは完全予約制に移行しています)
2018年4月からは非常勤の先生にはお手伝いに来て頂いていたのですが、、、理想は常勤の先生と考えていました。
しかし、クリニックへ常勤の医師に来て頂くのは至難の業です。なんせ世の中は「医師不足」ですから。
そのため常勤医師の採用活動の一環として「医師向けの採用ホームページ」を作成しようという話を進めていました。
鎌倉にオフィスを構える会社に協力をお願いしていたこともあり、診療が終わってからwebでの会議を繰り返していました。
まだ新型コロナが確認される前のことだったので、web会議も新鮮だったのを覚えています。
このweb会議が曲者でした。
不慣れなweb会議、しかも診察が終わってへとへとな状態で行いますから…盛り上がらないのです。
また良いアイデアは出そうと意識すると、全然出なくなりますしね。
しかし参加メンバーはそれぞれ意識的に盛り上げようと努力していました。
議題と全く関係のない話をしたり、無理して冗談を言い合ったり。
から元気を出して、なんとか乗り切ろうとしていました。
いつものように議論がストップして、空気がよどんだときでした。
鎌倉の社長がいつも通り突拍子もないことを言い出したのです。
この人は優秀ですが、少し変り者です。いつも突然へんなことを言います。
「このライターさんは歌も作るのですよ」
ホームページの制作メンバーとして参加して頂いていたライターさんのことです。
いかつい風貌で、楽曲制作とは無縁な感じでしたので(失礼ですね💧)、本当にびっくりしました。
ライターさんから「作った歌を聞いてみます?」と聞かせてもらったのが、
なんと…「ずんだ餅の歌」でした。
「ずんだ、ずんだ、ずんだ~♫」
ライターさんの見た目と、脱力する曲調とのギャップにさらに驚きました。
垢ぬけない、バカバカしい感じなのです。けれどなんだか耳に残る「良い歌」でした。
僕が「この感じで内視鏡の歌って作ってもらえますか」と半分冗談で言ったところ、
「いいですよー、すぐに出来ますよ」と快諾して頂き、本当にあっという間に完成品が届きました。
「内視鏡の歌」はちゃんと僕の注文通りの「垢ぬけない、バカバカしい感じ」なのですが、なんだか耳に残る歌に仕上がっていました。
この内視鏡の歌が出来上がったときは会議そっちのけで、みんなで盛り上がりましたね。
「いつかCMなんて作ることになったら使いましょう」
と。
その2年後、まさか本当にTV-CMでこの歌を使うことになるなんて。
ちなみに「医師向けの採用ホームページ」はまだ完成していません。
僕のパートのみ未完成なのです。さすがに…そろそろ仕上げる予定です。
2021年7月 泉中央院 院長 山岡 肇