胃内視鏡検査 Gastroscopy

胃内視鏡検査

胃内視鏡検査

概要
胃内視鏡検査 概要
一般的には「胃カメラ」と呼ばれることも多い「上部消化管内視鏡検査」のことです。
口や鼻からスコープを挿入し食道や胃、十二指腸まで直接観察します。
直接観察することにより、胃がんや胃潰瘍(胃の傷)などの病気を診断することができます。以前に比べて検査にかかる時間も短くなっており、内視鏡検査に精通した医師ならば3-5分ほどの検査時間です。また内視鏡の先端から電気メスを出して胃がんを切除する治療法も、現在では広く普及し特殊な治療法では無くなりました。内視鏡は消化器内科医にとって、なくてはならない医療機器の筆頭です。
当院の胃カメラ
(上部消化管内視鏡検査)の方針

上記の歴史を鑑みても、内視鏡検査は医療側の特別な配慮が無ければ、今でも 苦痛の強い検査であることは間違いないでしょう。

しかし胃がんや食道がんで亡くなる人を減らす、さらには外科的手術の必要性のない初期がんをみつけるためには、高画質の内視鏡を使用するのが理想です。
このスコープは約80-100倍の拡大観察ができるため、赤血球も見えるほどの解像度です。この内視鏡で院長が発見した 最小の胃がんは1.5mmのサイズです。

一定の条件を満たす早期の胃がんであれば、現在では内視鏡治療(内視鏡的胃粘膜下層剥離術;ESD)を選択することになりますが、この治療法ならば、治療の時間も10-20分ほどで、再発のおそれもなく、治療後の生活にも全く変化はありません。

しかしながら小さなサイズの段階で胃がんを発見することは、食道がんや大腸がんを発見することに比べて、 実は非常に難しいのです。それは胃がんの大部分は、「ピロリ菌による炎症のある胃(荒れている胃)」にできるからです。

さらに近年になって行われているピロリ菌の除菌治療を行った胃では、早期の胃がんの発見はさらに困難になります。ですので、画質が明らかに劣る「細い内視鏡」「鼻からの内視鏡」での検査を推奨する昨今の風潮はいかがなものかとも感じています。

そして、太い内視鏡での検査を苦痛を最小限にして受けて頂くためには
内視鏡担当医の技術や看護師から患者への配慮が非常に重要だと考えています。
また適正な量の鎮静剤の使用も効果的です。
さらに当院では検査時間の短縮と、診断能力の維持の両立を目指し最新のAI診断システムも導入しました。

当院の胃内視鏡検査の強み

当院の内視鏡の強みは主に4点です。

①鎮静剤の使用した苦しくない胃カメラ
②NBI併用拡大内視鏡の使用
③経験豊富な医師による胃カメラ検査
④AIによる内視鏡画像自動診断システムの導入
⑤土曜日・日曜日の胃カメラ検査

順番に説明します。

鎮静剤を使用した
痛くない苦しくない
内視鏡検査
眠っているような状態で
検査を受けられます

一般的には「麻酔をしてもらった」と表現されることも多いですが、麻酔ではありません。
薬剤による鎮静」と表現するのがより正確かもしれません。

このような方は是非鎮静剤をご希望ください

・反射(内視鏡検査中にオエオエする)の強い方、不安な方
・以前の内視鏡で苦しい経験をされた
・高性能な内視鏡で検査を受けたい
など上記に当てはまる方は是非ご検討ください

胃内視鏡検査 概要

検査台に横になって頂いてから、注射で投与すると効果はすぐに現れます。
内視鏡検査後はしばらくベッドで休んで頂くことになります。
効果の持続時間は薬剤の種類によって様々です。

鎮静剤を使用すると、患者さんは苦しくなく検査を受けることが可能ですがメリットはそれだけではありません。

追加のメリットは主に2です。

メリット①胃壁が十分に伸展するため、胃内をくまなく観察することができます。

内視鏡を受けたことのある方はおわかりでしょうが、内視鏡は喉の反射だけが苦痛なのではありません。胃に大量に空気をいれられることも非常に苦しい
のです。その「空気を入れられる苦しさ」を鎮静剤で緩和することにより、スコープから胃内に入れられる空気の量を増やせます。その結果として胃壁のヒダがよく伸びて、より見落としの少ない検査につながるのです。

メリット②観察に余裕が生まれ、正確な診断につながります。

嘔吐反射により患者が苦しがっていた状況では、
胃が動いてしまい十分な検査ができないことがあります。

また病変を疑うものが存在したとき、数秒でもいいですから
詳細に観察ができれば正確な判断につながるでしょう。
内視鏡中の数秒間の余裕は医師にとっては大変に有難いものなのです。

鎮静剤を使用した際の注意点
1.検査後は車の運転ができません。鎮静剤を使用すると原則として当日の車の運転は控えて頂きます。
そのため、鎮静剤の使用を希望される場合はその点を考慮する必要があります。
2.副作用が出現する可能性があります。薬剤ですのでプラシーボ効果も含めて副作用の報告があります。血圧や呼吸の一次的な低下や、アレルギー反応などです。当院の医師は治療内視鏡に精通しています。
ここ10年での治療内視鏡の進歩は目覚ましく、使用する薬剤も大きく変化しています。最新かつ豊富な経験をもとに、患者さんの体格や年齢、お持ちの病気なども考慮にいれた上で鎮静剤の種類や量、組み合わせを 調整することが可能です。
他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もご相談下さい。

最先端
内視鏡検査機器により
胃がん・大腸がんの
早期発見を実現します

この内視鏡システムを使用して、実際の胃壁を観察したときの感動はいまでも覚えています。2007年のことでした。約80-100倍に拡大された胃の表面にNBI(Narrow Band Imaging)と呼ばれる特殊光を当てると、胃の毛細血管のなかを流れる赤血球がはっきり認識出来たのです。内視鏡から発する光を415nmと540nmのみに設定したのがNBIです。

早期胃がん

3mmの早期胃がんの写真です。
NBI併用拡大内視鏡で観察すると、このように見えます。
下の写真がフルズームで観察している写真です。
拡大内視鏡での観察の先には
流行りの経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)とは
全く別の世界が広がっています。

早期胃がん

ここでは原理の詳細は割愛しますが

この波長はヘモグロビン(赤血球の成分)の光学特性に着目して選択されています。
これにより2つの大きなメリットが生まれました。

1.表面の微細血管が鮮明に見えること。

2.胃の壁の表層の情報のみが映し出されること。

表面の微細な血管や構造が確認できるわけですから、これまで発見出来なかったがんが見えるようになるのは当然です。

市販されて10年ほどが経過しましたが、胃がんや食道がんの内視鏡診断、特に存在診断についてはまったくの別次元になったと言っていいと思います。
実際、この機器に研修医時代から慣れ親しんでいる若い世代の内視鏡医は1㎝のがんを容易に発見します。

NBI併用の拡大内視鏡を駆使することで初めて
「小さながんを発見して、内視鏡で根治治療を行う」という内視鏡医の理想
当たり前に提供できる世の中がやっと来るのではないかと感じています。

生涯内視鏡検査に
取り組んできた
実績豊富の内視鏡医が
責任を持って検査から
診断説明まで行います

胃がん内視鏡治療の経験豊富な医師による検査・診断
上記のNBI併用拡大内視鏡は素晴らしい画像を我々内視鏡医に提供してくれますが
問題点があります。
良質な拡大画像を得ることは技術的に困難であったり、拡大画像を用いてがんを認識することは修練が必要です。

しかし、当院の院長は全国有数の胃がん内視鏡治療施設である、仙台厚生病院で指導的立場にあった医師であり、日常的に拡大内視鏡は使用してきました。もはやNBI併用拡大内視鏡がなければ日々の検査が不安ですらあります。

仙台厚生病院には県外からも含めて
非常に多くの早期胃がんの患者さんが集まっていました。
その多数の患者さん方の画像に接することができたことは
当院の院長と副院長にとってかけがえのない経験だったと感じています。

業界最先端のAIが
搭載された内視鏡検査機器
胃がん・大腸がんの
見逃しを限りなく減らします

上記のNBIにおいての問題点の解決法の一つがAI診断です。
詳細はこちらを参照ください。
AIによる内視鏡画像自動診断システムの導入
当院では仙台で初めて(東北でも初)のAIによる内視鏡画像診断システムが稼働しています。

一人でも多くの方に
内視鏡検査を
受けていただきたい
平日が忙しい方は
是非土日に
来院してください

土曜日・日曜日の内視鏡検査・治療
胃がんを撲滅するためには働く世代、お忙しい方々にいかに胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けて頂けるか、これが非常に大切だと考えています。
当院では土曜日や日曜日も胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行っています(完全予約制)。仙台というこの地域に少しでも内視鏡検査を普及するために、当院では積極的に土日検査に注力していきますので、是非ご活用ください。
※即日の胃カメラ検査を希望される方はTELにてご相談下さい。
夕方16:00以降の胃カメラ検査にも対応しています。

胃内視鏡検査の流れ

検査までに
~ポイント~
■事前に予約を取る
■同意書の中身を確認する
当院ではwebでの検査予約が可能です。また電話での予約にも対応しています。
その際はweb上の検査同意書を一読下さい。
胃内視鏡検査の流れ

また、事前に受診をして頂くと医師の診察および説明を行いますので最も安全・安心な状態で内視鏡検査を受けて頂くことができます。
特に糖尿病薬を内服されている方は事前の受診をお勧めします。

鎮静剤の使用を希望される方は、検査後は車の運転は出来ませんので、相応の準備をお願いします。

また、非常に強い腹痛や吐血・下血などの緊急治療を要すると思われる方はweb予約や電話予約は出来ませんので近隣の救急病院を受診して下さい。

検査の前日
~ポイント~
■21時以降の食事はストップ
■水分はOK検査前日の夕食は軽めに摂取しましょう。
21時以降は固形物の摂取は禁止です。
お茶や水の摂取は構いません。
また胃を部分的に切除されている方は、前日のお昼から軽めの食事にして下さい。
その分、水分の摂取を心掛けて下さい。
検査の前日
検査日の朝
検査日の朝
~ポイント~
■着替えやすい服装にする
■服用している薬があれば医師に指示を受けておく
■鎮静剤を希望するなら運転は避ける検査の当日は着替えのしやすい、汚れてもいい服装で来院下さい。
内視鏡検査では色素を食道や胃に散布することがありますし、唾液や胃液で
衣類が汚れることがあります。また朝の内服薬がある患者さんは早めに内服(午前6時)をして下さい。

糖尿病のお薬を内服している方は
事前の来院をして当院の医師の指示を仰いで下さい。
どうしても事前の来院が出来ない場合はかかりつけの先生の指示を受けましょう。

鎮静剤の使用を希望される方は、検査後は車の運転は出来ませんので、相応の準備をお願いします。

実際の胃カメラ検査の流れ

内視鏡室に入って頂き、仰向けでベッドに横になります。
希望や必要に応じて喉にスプレーや鎮静剤の投与を行います。

マウスピースを咥えていただき検査開始です。
検査時間は3.5~5分程度で終了します。

鎮静剤を使用した方は休憩室で休んで頂きます。
使用した薬剤により安静時間は異なります。
最短で10分程度、薬剤によっては30-60分ほど休んで頂くこともあります。

実際の胃カメラ検査の流れ
検査の後は
検査の後は
~ポイント~
■お化粧直しができる
■医師の検査説明を受ける
■遠隔診療で後日検査説明を受けることもできる
検査の後は、パウダーゾーンでのお化粧直しが可能です。その後は実際の画像をお見せしながら、医師から説明があります。組織検査やポリープ切除を行った場合は後日、結果を聞きに受診して頂きます。

組織検査結果の説明はオンライン診療(遠隔診療)でも対応します。

鎮静剤を使用した
胃カメラ検査

苦しみを極力抑える
鎮静剤使用の胃カメラ検査
内視鏡をもう一度受けても
良いと思える検査方法です

鎮静剤使用時の流れ
検査台に横になって頂いてから、注射で投与すると効果はすぐに現れます。
その際、血管に軽い痛みを感じる方がいます(11.9%)。
内視鏡検査後はしばらくベッドで休んで頂くことになります。
効果の持続時間は薬剤の種類によって様々です。
おおよそでで10-15分程度、薬剤によっては30-60分ほど休んで頂くこともあります。鎮静剤の使用による利点は主に3点です。
鎮静剤使用時の流れ
鎮静剤を使用した胃カメラの魅力
1.苦痛を軽減できます。

実際に受けて頂ければ違いが明瞭にお分かり頂けます。
また他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もご相談下さい。

2.胃壁が十分に伸展するため、胃内をくまなく観察することができます。

内視鏡を受けたことのある方はおわかりでしょうが、内視鏡は喉の反射だけが苦痛なのではありません。胃に大量に空気をいれられることも非常に苦しいのです。その「空気を入れられる苦しさ」を鎮静剤で緩和することにより、スコープから胃内に入れられる空気の量を増やせます。その結果として胃壁のヒダがよく伸びて、より見落としの少ない検査につながるのです。

ひだが伸展している胃

上の写真は
「鎮静剤を使用し、ヒダがしっかり伸びた胃」
下の写真は
「鎮静剤を使用しない、一般的な胃カメラ」
の状態です。
胃の同じ場所の写真とは思えませんよね。
見逃しが少ないのはどちらなのかは
一目瞭然だと思います。

ひだが十分に伸展していない胃

 

3.観察に余裕が生まれ、正確な診断につながります。

嘔吐反射により患者が苦しがっていた状況では、
胃が動いてしまい十分な検査ができないことがあります。

また病変を疑うものが存在したとき、数秒でもいいですから
詳細に観察ができれば正確な判断につながるでしょう。
内視鏡中の数秒間の余裕は医師にとっては大変に有難いものなのです。

鎮静剤を使用した胃カメラのまとめ

ピロリ菌が存在する方やピロリ菌の除菌治療後の方は胃がんのリスクが、一般の方に比べて高いことは証明されています。また喫煙者(元喫煙者)やアルコールを摂取して顔が赤くなる体質の方は食道がんの高リスク群です。こういった方々は、がんの早期発見を目指して内視鏡検査を繰り返し受けて頂く必要があります。

そして我々内視鏡医は微細ながんの発見をするために、高性能な内視鏡を使用したいのですが、実はその内視鏡は細くなっていない、そのため検査が辛いものになりがちです。

確実な検査を目指すならば、太いスコープ(胃カメラ)でしんどい検査を繰り返し行う必要がある。しかしながら、「しんどいのが嫌だから」と 経鼻内視鏡などの細いスコープ(胃カメラ)を使用すれば画質が確実に落ちるため、早期のがんを見逃すかもしれない。
ここがジレンマです。

そのため鎮静剤の使用を考慮するわけです。

反射の強い方(内視鏡検査中にオエオエする)、以前の内視鏡で苦しい経験をされた方、高性能な内視鏡で検査を受けたい方などは、鎮静剤を使用してもいいと思います。
また他院で鎮静剤を使用しても苦しかったという方もご相談下さい。

鼻からの胃カメラ

細いカメラを
鼻から入れることで
胃カメラ検査の
「オエッ」という苦しみを
なくします

経鼻内視鏡とは?
苦しくない内視鏡検査を実現するために
画質に多少は目をつぶってでも「スコープを細く」という観点から開発が行われました。
そして誕生したのが経鼻内視鏡です。当院で使用するスコープの太さは5.5mmです。
口から入れる高画質スコープの太さは9.9mmですから、経鼻内視鏡はずいぶん細いと言えます。また苦痛の少ない内視鏡検査であることはスコープの細さだけでなく、
スコープを鼻から入れる点も大きく関係しています。
経鼻内視鏡とは?

「オエっ」としてしまう、嘔吐反射は
スコープが舌の付け根を圧迫することによって起こりやすくなります。
スコープが口ではなく、鼻から入るわけですから舌の付け根より上で曲がる訳です。
(図を参照)

スコープが細いこと挿入時に舌の付け根を刺激しにくいこと
の2点で苦痛の少ない内視鏡検査を目指すのが経鼻内視鏡検査となります。

検査の流れ
検査の流れ
基本的には口から入れる内視鏡検査に準じます。
しかし鼻の麻酔に特別な処置が必要です。①鼻に鼻血予防のための薬剤を注入します。②鼻の中にスプレーによる表面麻酔を行います。
2回行いますが、スプレー時に「つーんとした痛み」を感じる人が多いです。③麻酔ゼリーを塗ったチューブを鼻から入れて、仕上げの麻酔を行います。④内視鏡を鼻から入れていきます。

鼻通りのよい側に麻酔を行いますが
鼻の中が狭く、内視鏡が通らない場合は、改めて反対の鼻に麻酔を行います。
また左右の鼻とも狭い場合は、口からの内視鏡検査に変更します。

経鼻内視鏡検査の魅力
1.苦しくないことが多い(口からの内視鏡に比べて)。

スコープが細いこと、嘔吐反射を誘発しにくいことから、口からの内視鏡検査よりは楽に受けて頂けると思います。

2.鎮静剤を使用しない

検査自体が楽ですので、鎮静剤を使用しません。
車での通院が可能です。

3.画像をリアルタイムにお見せできる

検査中にご自身の胃の内部をお見せできます。
ただし、口からの高性能な内視鏡を受けて頂いた場合も検査後には画像をお見せし
十分な説明を行いますのでご安心下さい。

欠点

欠点は6点あります。

高性能な口からの通常内視鏡と比較した場合における、経鼻内視鏡の欠点です。

1.鼻の麻酔が痛い、麻酔に時間がかかる

スコープを鼻から入れるためには鼻粘膜への表面麻酔が必要です。
これに時間がかかりますし、ひとによっては内視鏡より辛いとおっしゃいます。

2.検査時間が長い

スコープが細いため、胃の泡や粘液を掃除することに時間がかかります。
また画質が悪いために見落としを防ぐためにも時間をかけて観察を行うことになります。

3.画質が劣る

スコープの細さを確保するために犠牲にした機能の一つです。

4.スコープが自由に操作できないため観察盲点(見えない部位)ができやすい。

特に胃の入り口や、背中側の胃壁は観察盲点になりやすいと言われています。

5.スコープが自由に操作できないため組織検査が困難な場所がある。

観察盲点に病気があった際には、近づくことが困難でもあり組織検査に
難渋することがあります。

6.鼻血が出ることがある。

経鼻内視鏡のまとめ

以上の特性から
必ずしも当院では経鼻内視鏡はお勧めしてはいません。

鎮静剤の使用が出来ない方
検査の目的が早期がんの発見ではない方
心臓や肺に病気を持っている高齢の方

などは経鼻内視鏡で対応します。

関連する症状・疾患

※関連する症状※


胃内にたまった空気が、口から出てくることです。
「げっぷがよく出る」原因としては
よくあるものは「食道裂孔ヘルニア」といって食道と胃のつなぎ目が緩い状態です。
また「機能性胃腸症」という胃の運動機能障害の可能性もあります。
まれではありますが、「胃癌」や「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」により胃の出口が
狭い(幽門部狭窄といいます)状態の可能性がありますので、
まずは内視鏡検査(胃カメラ)を受けると安心だと思います。


心窩部から胸にかけての灼熱感を伴う不快感のことです。
一般的には「逆流性食道炎」の可能性を第一に考えますが、
内視鏡検査(胃カメラ)で「食道癌」を否定する必要があります。


胃残が口や喉まで逆流することにより、酸味や苦みを感じる症状のことです。
これも一般的には「逆流性食道炎」をまずは考えます。
げっぷの原因ともリンクし、「機能性胃腸症」や「胃癌」、「胃潰瘍」などは
原因になり得ますので、その有無は内視鏡検査(胃カメラ)で確認する必要があります。


食べたものがいつまでも胃に残っている感じがすることや、胃が重く感じられる
状態のことをいいます。
これも「げっぷ」の項目とリンクします。胃の排出能が低下した「機能性胃腸症」や、
胃の出口が物理的に狭い状態(幽門狭窄)などが考えられます。
幽門狭窄の原因として体表的なものは「胃がん」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」などに
なります。


一般的によく耳にする、胃痛という表現は医学的な言い回しではありません。
「心窩部痛」といいます。
痛みの部位や、発症様式、性状、周期性の有無、随伴する症状、増悪・寛解因子、
既往歴(今までかかった病気)、内服している薬剤、食事内容などを
参考にしながら原因となる病気を診断していきます。
クリニックに来院された際には、上記を参考に医師や看護師にご自身の
痛みの情報を伝えて下さい。


嘔吐とは、胃の内容物が口から体外に排出されることを言います。
悪心とは、嘔吐をしたくなる差し迫った感覚のことを言います。
症状の原因は多岐にわたり、その原因推定には随伴症状が大切です。
必ずしも、「おなかの病気」とは限りません。
来院時は医師や看護師に、嘔吐の随伴症状を必ずお知らせください。

悪心嘔吐+意識障害は、髄膜炎や糖尿性ケトアシドーシスなどを疑います。
悪心嘔吐+めまいは、小脳梗塞・出血などを疑います。

悪心嘔吐に腹痛や、吐血、下血・黒色便、下痢などが随伴すれば、腹部臓器の
病気可能性が高くなります。
悪心嘔吐に加えて、上記のような随伴症状を認める際には、
当クリニックを受診して下さい。


食欲が低下した状態をいいます。
消化器疾患(お腹の臓器の病気)の可能性が最も高いです。まずは消化器内科への
受診をお勧めします。
まずは血液検査や腹部エコー検査、内視鏡検査(胃カメラ)を行います。
しかしながら消化器疾患以外でもよく認める愁訴です。


嚥下が器質的または機能的に障害されている状態をいいます。
「ものが飲み込みにくい」「つまった感じがする」「胸がつかえる感じがする」
とも表現されます。
食道性の嚥下障害が消化器内科の担当分野です。
例を挙げると、「食道がん」「逆流性食道炎」「食道裂孔ヘルニア」「食道アカラシア」
「食道憩室」「胃がん」「アカラシア」「強皮症」など。他にも多数あります。
嚥下困難感があれば、まずは内視鏡検査(胃カメラ)を行うことになります。
また消化器疾患以外の原因も多岐にわたり存在します。


「ダイエットをしていないのに1か月に3kgも体重が減った」などは要注意です。
まずは悪性腫瘍(癌)の存在を否定する必要があります。
そのため、まずは消化器内科に紹介となり、
まずは内視鏡検査(胃カメラおよび大腸カメラ)や腹部エコーを行うことになるでしょう。

また内分泌疾患(ホルモン異常)や糖尿病などでも体重減少は認めますので、
内視鏡検査で異常がなければ、他の疾患を検索することになります。


口から血液が嘔吐されることです。
胃での血液の滞留時間や出血量によって、真っ赤な血であったり、コーヒーのような
色調であったりします。
食道がん、胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが代表的です。
高齢者のコーヒー様吐血の際には逆流性食道炎が原因であることもしばしば経験します。これは緊急疾患ではないことが多いです。
また肝臓に病気をお持ちの方は、食道静脈瘤の破裂など危機的な状況である可能性があります。

意識がおかしい場合や、血圧が低下している場合は出血性ショックに陥っている可能性がありますので、躊躇なく救急車を呼びましょう。
ショック状態では無い場合も、吐血の際にはすぐに医療機関を受診下さい。


口に近い臓器からの出血が、肛門から排泄されたものを言います。
胃酸の影響で血液が黒くなり、コールタールのような真っ黒な便となります。
前述の出血性ショックではなくても、準緊急事態を想定し内視鏡検査(胃カメラ)を
行う必要があります。黒色便やタール便があったときはすぐに医療機関を受診しましょう。
内視鏡検査(胃カメラ)で出血の原因が同定されれば、そのまま内視鏡的止血術を行うことになります。


肛門から赤褐色の血液や鮮血が排出されることを言います。
これは肛門に比較的近い消化管からの出血の場合が多いです。

黒色便とは違い、内視鏡検査やCT検査などを行っても出血の原因が
判明しないこともしばしばあります。

しかしながら、一番恐ろしいと考えるのは、「どうせ痔だから」と
肛門からの出血を放置することです。
一度は下部内視鏡検査(大腸カメラ)を行い、大腸癌や炎症性腸疾患などの
病気を否定しておく必要があります。

院長も医師人生のなかで「痔だと思っていた」とおっしゃった、末期大腸癌の
患者さんを少なからず経験しているとのことです。

※関連する疾患※


食道に出来る癌のことです。
日本では「扁平上皮癌」と呼ばれるタイプの癌が多いです。
初期の食道癌は、基本的に無症状です。
進行がんになると「食事が詰まる感じ」「胸の痛み」などが出現します。

初期の食道がんであれば、内視鏡で切除を行い根治が可能な時代になっています。
(内視鏡的食道粘膜下層剥離術;ESD)
しかしながら進行がんになると、やっかいな癌であり
手術や放射線治療、抗がん剤治療などの集学的治療が必要になります。
進行がんになると治療による体への負担や再発のリスクは、胃がんや大腸癌にくらべて
大きくなります。


喫煙と飲酒習慣がある方は食道がんに注意が必要です。
特に「お酒を飲んで顔が赤くなるひと」「若いころは赤くなったひと」は非常に注意が
必要です。当院で内視鏡をうける際には必ず申告して下さい。

食道がんのリスク因子はアルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドです。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質といえば分かりやすいかもしれません。
このアセトアルデヒドが食道がんの強力なリスク因子であることが分かっています。

お酒に強いのか、弱いのかは生まれ持った遺伝子で決められています。
ADH1B遺伝子(アルコール脱水素酵素1B)と
ALDH2遺伝子(アルデヒド脱水素酵素2)の2遺伝子に依存してるのです。

ADH1B遺伝子の活性は、
アルコールをアセトアルデヒドへ分解するスピードを規定します。
高活性の方は、低活性の方に比べて40倍のスピードでアルコールを
分解すると言われています。
低活性の方はアルコール依存症のリスクが高いとの研究結果が報告されています。
ここでは詳しい説明は割愛します。

ALDH2遺伝子はアセトアルデヒドの体内濃度に関連します。
ALDH2遺伝子はひとりの体に2つセットで存在します。

遺伝子が「活性型2つ」のひとは本当に「お酒につよい」うわばみです(約50%)。

遺伝子が「非活性2つ」のひとは本当に「お酒によわい」下戸です(約10%)。
日本酒を1合飲んだ際のアセトアルデヒド濃度は「活性型2つ」のひとに比べて
約19倍です。

遺伝子が「活性型1つ」「非活性1つ」の人は「顔が赤くなるひと」です(約40%)。
日本酒を1合飲んだ際のアセトアルデヒド濃度は「活性型2つ」のひとに比べて
約6倍です。
このタイプの人はお酒を飲むと「顔が赤くなる」のです。
「顔が赤くなる」現象のことをフラッシングと言います。
そのようなひとをフラッシャーと呼びます。

この「顔が赤くなるひと」こそが要注意なのです。
「顔が赤くなるひと」はアルコールは飲めますが、飲酒後にアセトアルデヒドの
体内濃度が高くなりやすいからです。
そのようなひとにとって飲酒は、食道がんのリスクが高い習慣と言えます。

アセトアルデヒドの体内濃度が高くなる下戸の人は、当然ですがアルコールを習慣的に飲まない(飲めない)ので、アルコールでの食道癌のリスクは発生しませんね。

また前述のADH1B遺伝子が低活性のひとは、アルコールからアセトアルデヒドへの代謝が遅いため、ALDH2遺伝子が「活性1つ」「非活性1つ」の通常なら「顔が赤くなるひと」でも、「顔が赤くならない」ことが知られています。この人たちは食道癌の超高リスク群であり、いずれも活性型のひとに比べて30-40倍ほど食道癌になりやすいことが分かっています。

「顔は赤くならない」が、「翌日も酒臭い」という人は、前述した非常に
危険な遺伝子の組み合わせの方かもしれません。

当院での内視鏡検査(胃カメラ)の際には、喫煙および飲酒習慣と「顔が赤くなる」
「フラッシャー」かどうかは申告しましょう。

また、これらの遺伝子活性を調べることの出来るキットも市販されています。


臨床で大切なことは

①GERDは内視鏡の見た目の重症度と、患者さんの症状の重症度に相関関係がないこと。

②NERDや機能性胸やけには胃酸を押さえる薬剤は効果が乏しいこと。

でしょうか。

国際的には胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)という概念があります。

世界の研究者集団の意見を集約したモントリオールコンセンサスでのGERDの定義は
「胃内容物の食道内逆流によって起こる煩わしい症状あるいは合併症があるものを
GERDとする」というものです。

そのGERDという概念の中に含まれる疾患に、逆流性食道炎や逆流性胸痛症候群があります。日本で一般的にGERDというときは、モントリオールコンセンサスでいうところの、逆流性食道炎や逆流性胸痛症の2つを合わせたようなイメージとなります。

GERDには内視鏡で見て粘膜の障害のある、いわゆる「逆流性食道炎」と
粘膜障害の確認できない「非びらん性GERD(NERD)」があります。

さらに、そもそも「胃内容物の逆流」がないのに胸やけ症状を起す「機能性胸やけ」と
言われる病態も存在するため、複雑です。
実際に医療者の間にも混乱をきたしていると思います。

逆流性食道炎(びらん性GERD)の有病率は4-20%程度と報告されています。

また日本では「高齢女性に頻度が多く、重症者が多い」と言われています。
腰椎後弯(腰が曲がっている)でH.pyliri陰性の方は要注意です。

欧米の報告では肥満者で有病率が高いと報告されています。
しかしながら日本では肥満とGERD有病率は報告によりまちまちですが、
少なくとも若い男性では関連が指摘されています。
やはり肥満には要注意です。

逆流性食道炎(びらん性GERD)の特効薬はPPIです。
PPIとはプロトンポンプインヒビターのことで、強力に胃酸を押さえる薬剤です。
びらん性GERDに限っていえば、症状の消失率は高いと言えます。

しかしながら症状が改善しても、びらん(食道粘膜の傷)は治癒していないことも多いため、内視鏡(胃カメラ)での定期検査は必要と考えられています。


慢性的な胃食道逆流の結果として下部食道の扁平上皮が円柱上皮に置き換わった状態で、
その長さが3㎝以上のものをバレット食道と呼びます。

食道がんの発症リスクが高い(健常者の30-60倍)と報告されています。

バレット食道に発生する癌は、前述の日本で一般的な食道癌とは異なり
「食道腺癌」という特殊なタイプの癌です。「バレット食道癌」とも呼ばれます。
欧米ではこの20年で2倍と、非常に増加しています。

バレット食道の原因であるGERDを治療すると、バレット食道癌は予防できるのか?
現時点では「YES」と答えるだけの証拠はありません。

現時点ではバレット食道を指摘された方は、内視鏡(胃カメラ)での
厳重な経過観察を行い、食道がんの早期発見を目指すことになります。


胸とお腹を隔たてているのは横隔膜です。そこには大動脈や大静脈、食道を通すための
「孔」が空いています。

食道裂孔ヘルニアとは、食道が通る「孔」を通って腹部の臓器が、胸へと飛び出して
いる状態をいいます。

飛び出す臓器は、多くは胃です。

軽症も含めると、疾患の頻度は非常に高く
内視鏡検査だと10-30%のひとに認められます。

多くは無症状で経過しますが、
胃酸が食道に上昇しやすいため、逆流性食道炎の誘因になることがしばしばです。
逆流性食道炎を併発すると「胸やけ」「つかえ感」「胸痛」などが症状として現れます。

胃の脱出の程度が強い場合は
「胃の捻転」などにより致死的な状況に陥ることもあります。

軽症の場合は基本的には治療の必要はありません。
逆流性食道炎の症状が強い場合は制酸剤(PPIなど)を処方します。
またバレット食道の危険因子であり、定期的な内視鏡検査をお勧めします。

胃の捻転などの合併症が併発したものは、外科的手術を行うことがあります。


食道の(または胃)の表層の静脈が拡張し、コブ状になったものです。

原因は「門脈系」の血管内の圧力の上昇です。
「門脈」という言葉は聞きなれないと思います。
「門脈」とは腸管から肝臓に向かって流れる血管系で、「動脈」や「静脈」とは別回路として存在します。

門脈の圧力が高まった状態を、「門脈圧亢進症」といいますが、
その原因の90%以上は肝硬変症です。
ですので、「食道静脈瘤は肝硬変症が原因」のことがほとんどだと言えますね。

食道静脈瘤の唯一の症状は、吐血および下血です。
他に症状を呈することは非常にまれです。
ですので、ひと昔前までは破裂してから初めて存在に気が付くことも多くありました。
「隣のおじいちゃんは、酒飲みでね。突然に血を吐いて亡くなったのよ」などの話は
この静脈瘤が原因の可能性が高いわけです。

ひとたび破裂すると、致命的になることもありますので
肝機能が悪いひとは定期的な内視鏡検査(胃カメラ)は必須と言えます。

太い静脈瘤など、破裂の危険があると判断された場合は
破裂する前に、内視鏡での治療を行うことになります。
(内視鏡的静脈瘤結紮術、内視鏡的静脈瘤硬化療法など)


胃がんは治る病気だと考えています。
「早期発見すれば」です。

胃がんは予防も可能ながんです。
「ピロリ菌を除菌」しましょう。

実査には胃がんは今でも非常に恐ろしい病気ではあります。
今でも癌で亡くなる人において、男性では2位、女性では4位です。
胃がんになるひとは男性では1位、女性では3位で
男女を合計すると1位になります(2016年、2013年のデータ)。

しかしながら胃がんは、早期発見ができれば治療は他のがんに比べて
体の負担が少ないものが選択できます。

早期胃がんは、「初期であること」「サイズが小さいこと」などの条件さえクリアすれば
お腹に傷をつけることすらなく、内視鏡(胃カメラ)で局所を切除すれば根治となります。
1990年代の後半に開発され、2000年代前半に爆発的に普及した
「内視鏡的胃粘膜下層剥離術:ESD」です。
当院の院長も、この治療法を得意とします。

ですので、胃がんは早期発見すれば治癒が望めるがんなのです。

また、胃がんの原因も分かってきました。
ヘリコバクターピロリ菌(H.pylori)と呼ばれる、胃にすみ着く細菌です。

H.pyloriが存在しない胃からの胃がんの発がんは
胃がん全体の,わずか0.4%でしかないとの研究報告もあります。

幸いにして、2013年の2月からは「慢性胃炎」の患者さんにも
保険診療で除菌療法が可能になりました。

当院ではH.pylori感染症専門医による「3次除菌」にまで対応しています。

除菌を行うためには、まずは内視鏡検査を受けて頂き

①現時点で胃がんなどのH.pylori関連疾患は存在しないか?

H.pylori関連の胃炎は存在するのか?

をはっきりさせる必要があります。

胃がんは
H.pyloriの除菌」で「予防(一次予防)」を行い、
「精度の高い内視鏡検査」で「早期発見」を目指し、
「内視鏡治療:ESD」で「QOLを落とさずに、癌を根治(二次予防)」することを
目指す時代になっています。


H.pylori菌の除菌療法は、胃がんや胃潰瘍のリスクは減らすことができます。
しかしながら良いことばかりではありません。

「除菌後の胃に発生した早期の胃がんは発見が難しい」

上記は、内視鏡専門医のあいだでは、もはや常識です。
進行がんではなく、特に早期胃がんにその傾向は顕著だと考えます。

癌としての悪性度が低いことも多く、癌ではない周囲との差異が出にくい。
癌と正常の腺管が入り乱れることがある。
癌ではない粘膜にも、赤い陥凹などの癌と紛らわしい変化が出現する。
などなど、理由は枚挙にいとまがありません。

少なくとも
高齢の男性で除菌療法をおこなったかたや、
内視鏡治療(ESD)をお受けになった後で除菌をした患者さんについては
内視鏡治療に精通した医師による、
しかも拡大機能を有する、高い解像度の内視鏡での検査をおすすめします。
解像度の劣る、経鼻内視鏡での検査は当院ではお勧めしていません。


胃の粘膜に傷がついた状態のことです。

以前はストレスが主因と考えられており、「ストレス潰瘍」とも呼ばれていました。
確かに急性の胃潰瘍の一部はストレスが誘因となりえますが、
ストレス単独では胃潰瘍に進展することはまれであることが、今では分かっています。

また慢性の胃潰瘍はH.pylori感染が関与し、難治性で高率に再発します。
一般的に胃潰瘍と言えば、これを指します。
近年では、痛み止め(NSAIDs)による胃潰瘍もしばしば経験します。

症状として最も多いのは腹痛です。
心窩部を中心とした鈍痛のことが多いと言われています。
また腹部膨満感、食欲不振、嘔気・嘔吐、胸やけなども引き起こします。
しかしながら全くの無症状のことも50%以上あるとされます。
特に痛み止め(NSAIDs)による潰瘍では腹痛などが自覚されないまま経過し、
出血などの重大症状が初発症状であることも多いと言われています。

胃潰瘍は重大な合併症を引き起こすことがあります。
出血、穿孔、狭窄です。

このうち最もよく見られるのが前述の出血です。
吐血より下血することが多いのですが、
胃潰瘍からの出血は、胃酸と反応するため真っ黒い、ドロドロの下痢便になります。
コールタール、海苔の佃煮と表現され、「タール便」と呼ばれます。
しかしながら、ショック状態になるほどの急性で大量の出血の場合は、赤っぽい下血に
なることもあります。

穿孔とは、胃の壁に孔が開くことです。
潰瘍が深くなった結果として、胃壁を完全に破いてしまうのです。
突然の上腹部の激痛で発症します。

狭窄とは、狭くなることです。
胃の出口(幽門部)に深い潰瘍が出来、腫れた結果として狭くなることが多いです。
食後の嘔吐が特徴的な症状です。

上記の症状を認めた場合は、内視鏡検査(胃カメラ)を行い診断を確定します。

胃潰瘍の治療は、現在では内科的治療(投薬)を行います。
胃酸を押さえる薬剤(制酸剤)を投与すると、2か月程度で治癒することが
ほとんどです。

出血を合併した胃潰瘍に対しては、まずは内視鏡的止血術を行います。

また穿孔を疑った際にはCTなどによる精密検査を行います。
そして胃潰瘍の穿孔と判明した場合は、外科的治療(手術)が選択される
ことが一般的です。

また現在はH.pyloriの除菌療法が普及しました。
H.pyloriを除菌することにより、潰瘍の発症や再発が激減します。


腹痛、嘔吐や下痢を認める状態のことを指して、しばしば「胃腸炎」と呼びます。
しかし胃腸炎や腸感冒というのは厳密には医学的な表現ではないかもしれません。

一般的に胃腸炎と呼ばれる状態のほとんどは、感染性腸炎です。
感染性腸炎については、当ホームページの
「大腸内視鏡(大腸カメラ) 関連する症状・疾患」に後述します。


胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の主な原因です。
他にも様々な疾患を引き起こしますが、ここでは割愛します。

今はH.pyloriの感染が証明できれば「除菌=薬剤による駆除」か可能です。

胃がんの99.4%はH.pylori陽性の患者さんから発生します。
胃がんの発生リスクは除菌を行うと2/3~1/2になることが分かっています。
胃がんの撲滅のためには除菌は必須と言えます。

また胃潰瘍や十二指腸潰瘍においては、除菌療法は潰瘍再発を強力に抑えます。
さらに潰瘍の治療において除菌療法は、従来の制酸剤の継続投与よりも
総医療費を安く抑えることができます。

H.pylori陽性の患者さんは、基本的には除菌療法をすることをお勧めします。

除菌療法については注意点がいくつもあります。
挙げればきりがありませんが
特に大事なものを挙げるとすれば、下記になります。

①除菌前には内視鏡検査を必ず受けましょう。

②ピロリの感染を証明する検査は1つでは、結果が100%保証ではありません。

③除菌の判定は、除菌後に十分な間隔をあけて行いましょう。

④除菌後も定期的な内視鏡検査は必須です。

理由を説明します。

1つ目の注意点です。
除菌前の内視鏡検査では、現時点で胃がんなどが存在しないことや
H.pylori陽性である可能性があるのかを確認します。
除菌は胃がんなどの予防のために行うわけですから、当然の流れです。
また内視鏡検査(胃カメラ)で萎縮性胃炎や胃潰瘍、胃潰瘍の跡などの
有無を確認し、H.pylori陽性の可能性がある場合のみ、次の検査を保険診療で
行うことができます。

2つ目の注意点です。
現行の感染を100%の確立で証明する検査は、現時点では存在しません。
1つの検査でH.pylori陰性ならば検査を追加するか、
最初から2つの検査をおこなうことがガイドラインでも推奨されています。
一般的に人間ドックなどでは1つの検査しか行わないため、特に要注意です。

3つ目の注意点です。
除菌の判定は、十分な間隔をあけて行いましょう。
一般的には除菌後1か月以降におこないますが、1か月後の除菌判定では
5%もの偽陰性が報告されています(尿素呼気試験において)。
5%のひとは本当は除菌されていないのに、除菌されたと判定されているということです。
当院で除菌後の判定は2か月以上の間隔をもって行うことにしています。

4つ目の注意点です。
除菌療法後は、定期的な内視鏡検査を受けましょう。
「ピロリ菌を除菌したのだから、もう胃がんは関係ない」とおっしゃるかたがいます。
これは明らかに間違いです。

1/2~2/3程度にはリスク軽減が可能ですが、除菌後10年以上経ても胃がんが発生することがあります。
さらには、除菌後の胃に発生した早期の胃がんは内視鏡(胃カメラ)でも発見がしばしば困難です。
必ず定期的な内視鏡検査(胃カメラ)を受けましょう。

ここでは概略のみの記載ですが、H.pylori感染症にはきちんと対応するには
的確な内視鏡診断と、H.pyloriに関する専門的な知識が不可欠です。
H.pylori感染が心配な方は、ヘリコバクターピロリ感染症専門医に相談しましょう。
当院の院長は、その専門医です。

よくある質問に
「ピロリ菌は井戸水で感染するんでしょ?」というのがあります。
本当によく耳にするフレーズですね。
さすがに感染経路が井戸水かどうかは証明されていません(調べた限りでは)。
しかしH.pylori感染において環境因子が重要なことは事実のようです。
先進国と発展途上国、上下水道の整備状況、都市部と田舎、人種(白人と黒人)、所得の差などが感染率に関与していることが疫学研究でわかっています。
「ピロリ菌は井戸水で感染」とういのは
それらを日本的にわかりやすく表現しているのかもしれませんね。

近年の先進国での感染経路は家族間の経口感染です。
家庭内でピロリ菌が感染していることも事実として広く知られています。
感染は2歳までに成立することが大半ですので、家族内感染では
近親者、なかでも特に母親からの感染というルートが主体なのです。
「母親になる前にH.pylori除菌する」というのも選択肢の一つだと考えます。

「ピロリ菌」という呼び名ですが、院長が研修医だった時代には
「ヘリコ」と医師の間では呼ばれていたようです。
「ピロリ菌」と言われるようになった当初、院長にはその名前に違和感があったようです。
「ピロリ菌」という呼び名が広く普及したきっかけは週刊誌AERAの1994年3月の
特集だったとも言われます。タイトルは「僕の名前はピロリ」でした。
その後の数週間、上記記事を追いかけるように大手新聞での報道がなされ、メディアに
「ピロリ菌」の呼称が定着していったようです。
そして、今では医師もH.pyloriのことを「ヘリコ」とは呼ばず、「ピロリ菌」と呼びます。


以前は「上腹部の不快な症状」に対して「慢性胃炎」という病名が
頻繁に用いられていました。
具体的には、上腹部痛、上腹部不快感、悪心・嘔吐、胸やけなどの症状です。
「いわゆる慢性胃炎」と呼んでいた病気です。

しかし最近は内視鏡検査(胃カメラ)で確認される、萎縮性胃炎や肥厚性胃炎、腸上皮化生のことを総称して、「慢性胃炎」と呼びます。
これには症状の有無は問いません。

またシドニーシステムといって、胃壁の組織検査も含めての慢性胃炎分類もあります。

「いわゆる慢性胃炎」と、今の医療者が使用する「慢性胃炎」は違うのです。

以前の「いわゆる慢性胃炎」には
「症状としての胃炎」「内視鏡所見の上での胃炎」「組織学的変化としての胃炎」の
3者のが混ざっていました。
現在の「慢性胃炎」は
「内視鏡所見の上での胃炎」「組織学的変化としての胃炎」を
指すようになってきています。

「慢性胃炎」の原因は、大きくはH.pyloriによる慢性胃炎(B型胃炎)と
自己免疫機序による慢性胃炎(A型胃炎)に分けられます。

治療についてです。
「慢性胃炎」の治療はH.pyloriの除菌療法が基本となります。

「症状としての胃炎」「いわゆる慢性胃炎」は
胃食道逆流症(GERD)や機能性消化器疾患(機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など)などに診断され、治療が行われるようになっています。


内視鏡検査(胃カメラ)では、胃の粘膜が薄くなり血管が透けて見えている状態です。
組織学的には胃の固有腺が減少・消失した状態のことを指します。

H.pylori感染や自己免疫性胃炎などが原因になります。

日本ではほとんどの萎縮性胃炎はH.pylori感染が原因です。
また萎縮性胃炎は胃がんの発生母地となりますので注意が必要です。

治療としては
H.pyloriの感染をチェックし、現行感染状態ならば除菌療法を行います。

H.pyloriの除菌後の患者さんや、既感染(自然除菌)の方は
1年毎の内視鏡検査(胃カメラ)を行い、胃がんの早期発見に務めることを
おすすめしています。


内視鏡検査(胃カメラ)のときに、胃の粘膜が、鳥の羽をむしり取ったあとの
鳥の皮のように、「ぼつぼつ」がある状態に見えることがあります。
これを「鳥肌胃炎」と呼びます。

1962年に竹本忠良 先生から最初の報告がありました。
特に若い女性に多く、その当時は「内視鏡検査(胃カメラ)によるストレスの影響」だと
思われていました。

これも今では若年者でのH.pylori感染の徴候だということが分かっています。
また「鳥肌胃炎」は胃がんのリスク因子であることも判明しています。

「鳥肌胃炎」に合併し易い胃がんは、
若い女性に多いこと、発生部位は胃体部、組織型は未分化型、などの特徴があります。

「鳥肌胃炎」が疑われた場合は、内視鏡検査(胃カメラ)で胃がんの合併を除外し、
そしてH.pyloriの除菌療法を受けることをお勧めします。


胃底腺ポリープは、胃にできるポリープでは最も多いものです。
胃体部に多発する、小さなポリープでH.pylori未感染の若年女性に認めることが
多いポリープです。

組織学的には、胃底腺組織の過形成、嚢胞状拡張腺管により粘膜が隆起したものです。
腫瘍ではないため、胃がんとは関連性がないポリープです。

また、H.pyloriが未感染の方に多いわけですから、このポリープがある方は
胃がんのリスクに関しては「低リスク」群となるわけです。

また最近ではH.pyloriの除菌後、時間が経過した患者さんでも認めることがあります。

しかしながら、注意点もあります。
家族性大腸腺腫症(familial adenomatous polyposis;FAP)という
遺伝性ポリポーシスの患者さんでは、胃底腺ポリープが多発することがあります。
FAPに伴う胃底腺ポリープは、胃がんの発生母地になる可能性を考慮する必要があると
言われています。


これも内視鏡検査(胃カメラ)で、高い頻度で遭遇するポリープです。
赤い色調で「傷んだイチゴ」のような見た目のポリープです。

これは癌化のリスクのあるポリープとしても知られており、
「過形成性ポリープの1.5~4.5%に癌が併存していた」と報告されています。

ここでもH.pyloriが登場します。
このポリープはH.pyloriの感染が原因です。
H.pyloriによる胃粘膜の炎症やびらん(傷)や潰瘍が、修復される過程での過剰な再生に
よるポリープだとされています。
ですので、H.pyloriの除菌療法を行うと、胃の過形成性ポリープは消退することが分かっています。

治療についてです。
癌化の疑いのあるもの、サイズが大きく症状があるもの、出血の原因になるものなどは
内視鏡(胃カメラ)で切除を行います。
またサイズが大きいだけの場合、最近ではまずはH.pyloriの除菌療法を選択することも
多くなってきました。


不快な上腹部症状があるが、内視鏡検査(胃カメラ)や血液検査、エコー検査などでは異常が認められない状態をいいます。

よくある症状は
食後の胃もたれ、腹部膨満感、心窩部痛(胃の痛み)、心窩部灼熱感(胸やけ)です。

機能性ディスペプシアは、消化管の運動機能異常や胃酸への知覚過敏などが一因で
あると考えられています。
また社会的ストレスも増悪因子とされます。

最近になって、やっと注目をされるようになった病態です。

これまでの日本の医療は、腹部でいえば、胃がんや胃潰瘍に代表されるような、
生命維持に直結する病気にのみ対応し、注力してきました。
機能性ディスペプシアのような機能性疾患による、患者さんの生活の質の低下
(QOL低下)までは対応する余裕がなかったのかもしれません。

診断および治療についてです。

まずは内視鏡検査(胃カメラ)や腹部超音波検査などで
胃潰瘍や胆石症などの器質的な疾患を除外します。

ここでもH.pyloriが問題になります。
H.pyloriの現行感染の有無を
調べて、陽性であれば除菌療法を行います。

それでも症状が軽減・消失しない場合は「機能性ディスペプシア」として
内服加療を行います。
最近では「アコファイド」など機能性ディスペプシアに向けての薬剤もあります。
また、漢方薬を使用する場面も多く経験します。


十二指腸の粘膜に傷ができている状態のことです。

また前述の胃潰瘍よりも十二指腸潰瘍において、H.pylori感染の関与が大きいと
報告されています。
H.pyloriに感染している若年者で、まだ胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎)が進行しておらず
胃内が過酸状態になっているときに、十二指腸潰瘍は起こりやすいとされています。

症状としては心窩部を中心とした腹痛や背部痛です。
痛みは夜間や空腹時に強く、食事をとると軽くなるというのも特徴だと言われています。
また腹部膨満感、食欲不振、嘔気・嘔吐などの症状も認めることがあります。

胃潰瘍と同様に重大な合併症を引き起こすことがあります。
同じく出血、穿孔、狭窄です。

十二指腸潰瘍の合併症や、治療については胃潰瘍とほぼ同様です。
詳しくは「胃潰瘍」のページを参照下さい。

上記症状がある際には、内視鏡検査(胃カメラ)を行いましょう。

胃カメラの料金

胃カメラ料金表

胃カメラ内視鏡検査料金は下記の表をご参照ください。詳細な金額の内訳などを確認されたい方はご遠慮無くお問い合わせください。

※基本的に胃カメラ内視鏡検査は保険適用で実施することができます
※下記の表は参考金額です。実際の診療内容によって金額は変動致します

検査(治療)内容 1割負担 2割負担 3割負担
胃カメラ検査のみ 約1,500円 約3,000円 約4,500円
胃カメラ検査
病理組織検査
約3,000円 約6,000円 約9,000円

よくある質問

Q、内視鏡検査は保険が適用されますか?

A、内視鏡検査は基本的には保険が適用されます(医師が内視鏡検査の必要性はないと判断した上で患者様が希望をして内視鏡検査を実施する場合は自費になります。)
保険適用をされた内視鏡検査の金額は料金表をご確認ください。
また、お住まいの地域によっては内視鏡検査が特定健診項目に認定をされている場合があり、保険適用時よりも低額で内視鏡検査を実施できるように配慮されていることもありますので、是非お住まいの役所にご確認されてみてください。

Q、内視鏡検査後の生活で何か制限はありますか?

A、鎮静剤を活用した内視鏡検査(つらくない内視鏡検査)を実施した場合は、終日お車の運転ができなくなります。
また、脱水症状を起こす場合がありますので、こまめに水分補給を行うようにしてください。

Q、体調が悪いのですが、内視鏡検査は受けられますか?

A、大きく体調を崩されている場合は内視鏡検査の実施はお勧めできませんが、症状の軽い風邪や少しの発熱程度であれば問題はありません。
最終的に内視鏡検査を実施してもよいかどうかは、当院の医師・看護師が判断致しますので、内視鏡検査を受けられる前には、心身ともに不安なことをスタッフにお伝え下さい。

Q、内視鏡検査はいくらですか?

A、内視鏡検査の料金に関しては料金表をご参照ください。
基本的に内視鏡検査は保険が適用されますので、3割負担の金額で内視鏡検査を受けていただくことが可能です。

Q、痛みを感じることなく内視鏡検査を受けられるのは本当ですか?

A、内視鏡検査時の感覚にはもちろん個人差はありますが、鎮静剤を使用することで、眠っているのに近い状態で胃カメラ検査、大腸カメラ検査を行うことができます。
また、内視鏡検査時の苦痛は、検査を担当する内視鏡医の技量にもに大きく影響されます。当院の内視鏡医は内視鏡検査の実績が非常に豊富な上、極力痛みを感じさせないように胃カメラ検査、大腸カメラ検査を受けて頂くように様々な配慮をしております。

Q、下剤を飲まなくて良い内視鏡検査があるのは本当ですか?

A、大腸カメラ検査では、基本的に2Lの下剤を服用する必要がありますが、当院では希望をされる方に限定をして、下剤を飲まなくても良い大腸カメラ検査を実施しております。詳細は下剤を飲まない内視鏡検査をご参照ください。

Q、どんなときに内視鏡検査を受けたほうが良いですか?

A、内視鏡検査は胃がん、大腸がんを早期発見することを目的とした検査です。そのため、胃がんや大腸がんの早期発見、予防を希望される方には是非内視鏡検査を受けていただきたいです。
また、お腹の調子が悪かったり、便の様子がいつもと違う場合は、胃や大腸に何かしらのトラブルが発生している場合があります。その際にも是非内視鏡検査を実施していただき、原因究明ができればと思います。

Q、内視鏡検査を受けるときの持ち物はありますか?

A、特に持ち物は必要ありません。大腸カメラ検査を実施する場合はお着替えをしていただく必要がございますので、着替えやすい服装で来院されることを推奨致します。

Q、次回はいつ内視鏡検査を受ければ良いですか?

A、内視鏡検査を実施し、胃や大腸の中の状態を医師が確認した上で、次回の(推奨)検査日を医師が患者様にお伝えします。
特に異常がなければ、胃の場合は2年後、大腸の場合は3年後に次回検査を受けていただくことが多いです。

Q、便秘・下痢でも内視鏡検査は受けたほうが良いですか?

A、便秘や下痢は大腸の調子が悪い証拠です。便秘や下痢が治らず長期間続く場合は大腸カメラ検査を受けていただき、大腸の様子を確認する必要があります。

Q、クリニックにはどうやっていけば良いですか?

A、当院は仙台市の泉中央駅徒歩1分の位置にあるため、電車やバスで来院される方が多いです。また、駐車場ビル内に当院は建てられているため、お車で来院をされても駐車場に困ることはありません。
一点ご注意していただきたいことがります。内視鏡検査を受けられる方で鎮静剤の使用を希望される方は、終日お車の運転ができなくなりますのでお気をつけください。鎮静剤の使用を希望される方は電車で来院をされるようにしてください。

内視鏡検査の歴史と
その「太さ」

内視鏡検査の苦しさは、スコープの太さに最も依存します。
最近では「内視鏡は細くなった」と耳にする機会も増えていますが
本当にそうなのでしょうか?

「高画質の内視鏡は細くなっていない」というのが上の疑問への答えです。

内視鏡の歴史を簡単に紹介しながら、説明をします。

古代のギリシャ時代にはすでに、医師が道具を用いて患者の体内を観察していたとの記録があります。「体内の病気を直接観察したい」というのは医師の根源的な欲求の一つなのかもしれません。

現在の内視鏡のベースになる医療器具は18世紀から19世紀にかけてヨーロッパで開発された「硬性胃鏡」でしょうか。文字通り、硬い金属製の筒で全く曲がらない構造です。開発当初は剣吞み師にのみこんでもらったとのこと。この当時のスコープの太さは「 13mm」でした。

日本での「胃カメラ」の開発は、戦後の混乱からようやく立ち上がりつつあった昭和24年に東大分院外科 宇治医師により始まりました。胃カメラは文字通り、胃の内部をカシャカシャ撮影してくる医療機器です。この胃カメラの開発物語は昭和55年に読売新聞で連載された「光る壁画(作者;吉村昭」で多くのひとびとに知られることになります。この作品の印象が強いためでしょうか、胃カメラは日本で開発されたと信じているひとも多いと思います。

一般的に胃カメラが普及するきっかけになった機種は昭和31年(1956年)に発売されたガストロカメラⅢ型だと言われています。そのスコープの先端外径は「12mm」、軟性部分で「7.7mm」でした。

その後「ファイバースコープ」「電子スコープ」「ハイビジョン化」「拡大機能」「画像強調観察技術」と開発が進み、現在に至ります。
近年になりスコープの開発は二つの方向に分かれていると感じます。

スコープの細さを追求する「経鼻内視鏡」の方向性。これは先端径が「5.4mm」です。

また初期のがんを発見するために画質を追求した「拡大機能付き内視鏡」への方向性。
これは先端径は「9.9mm」、軟性部分で「9.6mm」(いずれもOLYMPUS社製)。

初期のがんの発見を優先し、画質を追求しているタイプの高画質内視鏡は
18世紀の硬性胃鏡や50年以上前の「胃カメラ」に比べて
太さ」はさほど変化していません

診療時間consultation hour

  診察室 土・日
午前
9:00

14:00
診察室① 院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
診察室② 川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
午後
16:00

19:00
受付は
18:30まで
診察室① 院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
院長
山岡肇
診察室② 川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
川端
和歌子
休日
9:30

16:30
内視鏡
検査室
院長
山岡肇

※外来患者様の受付時間は9:30-14:00 16:00-18:30
※木曜日は終日レディースデイ(女性のみ内視鏡検査可能)です
※祝日は休診日となります

毎週木曜日はレディースデー

アクセスaccess

仙台市泉区泉中央1-15赤間パーキングビル1階
(泉中央駅目の前、TSUTAYA跡地です)

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