繰り返す腹痛に悩んでいる方必見!
現役の医師が「すぐ治る腹痛」について詳しく解説してみました
こんにちは!
痛かったのに少ししたら治ってしまう腹痛ってありますよね
でも、そういった腹痛に限って痛みが再発して大変だったという
経験をされた方は多いかと思います。
そこで今回は「すぐ治る腹痛」について詳しくお話ししていきます!
腹痛の種類
腹痛には、痛みが断続的に続く「持続する腹痛」
痛くなったり、すぐ治ったりを繰り返す「すぐ治る腹痛」の2種類があります。
今回のテーマである「すぐ治る腹痛」は病気ではなく、お通じの際の蠕動痛(※)によって引き起こされている場合が多いです。そのため、私たち内科医が「すぐ治る腹痛」と聞くとまず初めに排便に伴うようなお腹の痛みを考えます。
※蠕動痛:腸が内容物を運ぶ際に生じる痛み
検査方法と治療方法
まずは問診をして患者様とお話をしていきます。
その際に、お通じの状況や、身の回りの変化など生活習慣についてお聞きします。次に問診が終わったら触診とレントゲン検査を行います。この時に異常を発見したら、内視鏡検査で粘膜の状態を確認します。若年の方で内視鏡検査に強い抵抗感がある方の場合は排便コントロールのお薬を処方しています。
危険な排便症状
- 便の形が細い
- 1か月や2か月で排便回数が明らかに減っている
- 痛かったり治ったりする腹痛の頻度が高くなっている
上記のような症状に該当する方は大腸がんなど重篤な病気の疑いがあります
まずは医療機関で検査を受けていただくことをおすすめしています。
針を刺すような痛みについて
針を差すような痛みを感じたら、痛みが起きている場所を特定することが重要です。
一時的なものであれば肋間神経痛のような神経痛やストレスや便秘に伴う腸管蠕動運動のこともありますが、痛みの種類だけでは原因となる病気を限定することは難しいので、医師の診察の下、必要であれば超音波検査や内視鏡検査を受けていただき、早期に痛みの原因を特定することをおすすめしています。
自宅で急に腹痛に襲われた際の対処法
自宅で腹痛に襲われた場合、まずは横になっていただくことをおすすめしています。
横になることでお腹の圧迫感がなくなり痛みが軽減されます。横になって楽になるような腹痛であればあまり心配する必要はないです。しかし、横になっても痛みが続くようであれば医療機関で検査を受けましょう。
横になると楽になる腹痛について
ネットで「腹痛 横になると楽になった」というような記事を見ることがあります。
横になって楽になるような腹痛は、おそらく食事で胃が膨張したり、お通じの際の蠕動痛によるものであると考えられます。また、蠕動痛は体勢で痛みが変わります、横になったリラックスした体勢だと痛みが軽減されるため、そのような記事が立てられているのではないかと思います。
病院に行くべき目安
いつもとは感じる痛みとは違う痛みを感じたら、すぐに病院に行きましょう
病院にいこうか悩んだ時点で、普段とは違う異質な痛みを感じているはずです。
ご自身の判断で我慢することは危険なため、お早めに医療機関で検査を受診していただくことをおすすめしています。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございました!
当院は内視鏡専門クリニックとして、1人でも多くの方々に、
大腸カメラ検査を苦痛なく快適に受けていただけるよう努めております。
初めて大腸カメラ検査を受けられる方も、既に受けたことのある方も是非お気軽にご相談ください。皆様のご来院、お待ちしております!