逆流性食道炎の初期症状
逆流性食道炎の初期症状には以下のようなものがあります。
- 酸っぱいものが上がってくる
胃酸が食道に逆流するため、口の中に酸っぱい液体が上がってくることがあります。
- 胸焼け
胸の中央部に焼けるような痛みや不快感を感じることが一般的です。
- 喉の違和感
喉に何かが詰まっているような感じや、違和感を訴えることがあります。
- 咳
逆流した胃酸が喉や気管に刺激を与えるため、咳が出ることもあります。
無症状で進行することはあり得るか
逆流性食道炎は無症状で進行することもあります。
特に重症度が高い場合でも、全く症状を感じないことがあります。
内視鏡検査で偶然見つかるケースもあり、症状がないからといって安心できるわけではありません。
無症状であっても、逆流性食道炎が進行していることは珍しくないため、定期的な検査が重要です。
初期症状が出てから診断をする方法
逆流性食道炎の診断方法としては、以下の方法があります。
- 内視鏡検査
逆流性食道炎の重症度を評価するために、内視鏡を使用して食道の粘膜を直接観察します。これは最も確実な診断方法です。
- バリウム検査
バリウムを飲んでX線撮影を行う方法ですが、逆流性食道炎の評価には不向きです。
- 症状評価
内視鏡所見がなくても、症状に基づいて逆流性食道炎と診断し、治療を行うことがあります。
無症状の場合に逆流性食道炎に気づく方法
無症状の場合でも逆流性食道炎を発見するためには、以下の方法が有効です。
- 定期的な内視鏡検査
特に年齢が上がるにつれて、定期的な内視鏡検査を受けることが重要です。これにより、無症状でも病変を早期に発見できます。
- ピロリ菌の状況確認
ピロリ菌の感染や除菌後の経過観察も重要です。ピロリ菌がいない場合や除菌後には、逆流性食道炎のリスクが増すため、注意が必要です。
- 他科からの紹介
喉の違和感や胸の痛みなど、他の症状で耳鼻科や内科を受診し、逆流性食道炎の可能性が指摘されることがあります。
これらの方法を活用して、逆流性食道炎の早期発見と適切な治療を行うことが重要です。定期的な健康チェックと自己管理を心がけましょう。
文章 ~医師 小橋~