逆流性食道炎が悪化する生活習慣
生活習慣によって逆流性食道炎の症状を悪化させるものがあります。 特に注意すべき習慣には以下のものがあります。
- 一度に大量に食べること
胃の内容物が増えると胃酸が逆流しやすくなります。一度にたくさん食べることを避け、規則正しい食事を心がけましょう。
- 食後すぐに横になること
食べてすぐに横になると、胃の中の食物や胃酸が逆流しやすくなります。食後少なくとも3時間は横にならないようにしましょう。
- 脂っこいものや甘いものの摂取
これらの食べ物は胃に負担をかけやすく、逆流性食道炎の症状を悪化させることがあります。
- 嗜好品の摂取
コーヒー、お酒、タバコなどは逆流性食道炎に悪影響を与えるため、特に症状が強いときは控えましょう。
治療中に気を付けるべき食事の仕方
逆流性食道炎の治療中には、食事の仕方に特に注意が必要です。
- 腹八分目を心がける
一度に大量に食べるのではなく、少量ずつ規則正しく食事を取るようにしましょう。
- 脂っこいものや甘いものを避ける
これらの食べ物は胃に負担をかけるため、控えめにすることが望ましいです。
- 嗜好品を減らす
コーヒーやお酒、タバコはできるだけ避け、胃に優しい食事を心がけましょう。
治療中に気を付けるべき仕事の仕方
仕事中の姿勢や習慣も逆流性食道炎に影響を与えます。
- 腹圧を避ける
強くベルトを締めたり、前かがみになる姿勢は胃酸の逆流を引き起こしやすいです。特にパソコン作業や畑仕事などで前屈みになることは避けましょう。
- 姿勢を工夫する
できるだけ直立した姿勢を保ち、腹圧を避けるように心がけましょう。
横になりたいときに気を付けること
横になりたいときには、以下の点に注意しましょう。
- 頭を高くする
寝るときに頭を少し高くすることで、胃酸の逆流を防ぐことができます。
- 左側を下にして寝る
左側を下にして寝ると、胃の構造上、胃酸の逆流が起こりにくくなります。これは食べ物や液体が胃の下部に溜まりやすくなるためです。
- 体重管理
体重が増えると腹圧が高まり、胃酸の逆流が起こりやすくなります。適度な運動を取り入れ、体重を適切に管理しましょう。
これらの注意点を守ることで、逆流性食道炎の症状を効果的に管理し、生活の質を向上させることができます。
文章 ~医師 杉山~