胃カメラ検査はなぜ苦しいのか
通常、咽頭麻酔をしますが胃カメラが喉を通るときに嘔吐反射が起きるので苦しく感じてしまいます。また、カメラが胃の中に入っても空気をためたりするので、ゲップを我慢しなくてはなりません。
胃カメラ検査の苦しさを避ける方法~鎮静剤~
鎮静剤を使えばぐっすり眠った状態で検査をすることができるので全く苦しさを感じません。 ただ、鎮静剤を使っているとはいえ、体は多少反応しています。検査中、苦しそうだなと思われる反応をする患者さんもいますが記憶には全く残らないので、やはり鎮静剤はいいと思います。
胃カメラ検査の苦しさを避ける方法~姿勢~
起きた状態で検査をする場合、カメラが入るときは少し頭を上げ、喉の奥を広げて力が入らないようなカメラを迎え入れる体制だとスムーズに入ります。カメラが入った後は頭をさげるといいと思います。誤嚥やげっぷの防止や軽減に繋がります。 また呼吸法も色々ありますが。私は鼻から息を吸って口からハーっとため息つくように腹式呼吸をするようお声がけしています。
胃カメラ検査の苦しさを避ける方法~メンタル~
どうしても検査に対して不安を抱いていると悪いことを考えてしまいます。特に初めて検査を受ける方はイメージがつかないため緊張されるかと思いますが、緊張して体が硬くなると力が入り余計に苦しくなってしまうので、我々もお声がけしながら、緊張をほぐすように心がけております。
胃カメラ検査の苦しさを避ける方法~食事~
前日の食事で避けた方がいいものは、消化が悪い脂っこいものや、野菜類、根菜類です。これらは胃に残りやすいイメージがあります。また、早く消化ができるので、水分を多めにとるようにお勧めしています。 食事の残りがあると十分な検査ができなくなりますし、胃袋の中を綺麗に洗ったり吸引したりするには時間がかかってしまいますので、やはり前日の夕食は早めにお取りいただいて、その後は絶食していただきたいと思います。
胃カメラ検査の苦しさを避ける方法~クリニック選び~
まず、何を目的とするかで総合病院で受けるか、クリニックで受けるかを決めるといいと思います。 一般的な内視鏡であればクリニックの方がすぐ予約も取れますし、当院のように鎮静剤を使うクリニックであれば楽に検査を受けていただけるかなと思います。
文章 ~医師 髙橋~