胃カメラ検査の所要時間
大きな問題がない方の場合は、5分前後で終了します。ただ、例えば胃潰瘍や胃癌が疑われるケースなどがあると、詳細に見なければいけないため、時間がかかったり、 組織の検査を必要とするので、数分単位であるものの検査が伸びていくことになります。例えば、胃が荒れているところがある場合には、ただ荒れているだけなのか、病原がないか確認する時間を割く必要があります。その場合には、拡大内視鏡を使用します。より細かく顕微鏡のように見ていくことが可能なため、詳細に検査・判断しつつ、必要であれば組織の検査まで追加で行います。
胃カメラの観察の流れ
胃カメラが入る時には、まず全体に大きな病気がないかどうかを見るために全体像を1度把握します。その際に細かい所見や荒れてるところがある場所、例えば癌等を疑うような場所がないかどうかを先に把握しておきます。最後に全体を見終わった後に、所見のある場所をもう一度見直して、詳細に1箇所1箇所見ていくという形になります。
検査が早く終わる方
胃が綺麗な方であれば、早く終わります。具体的にはピロリ菌がいない方など萎縮性胃炎を伴ってないケースだと短時間で済みます。
注意点
胃カメラを行った際に、鎮静剤が抜け切るまで15分程度休む必要があります。また、鎮静剤を使用しない場合は咽頭麻酔薬を使うことになります。咽頭麻酔のみの場合、病院で休む必要はないものの、効果が抜け切るまでには1時間ほどかかります。また、帰宅ができても1時間程度は水分が取れないなどの制限があるので気を付けてください。
文章 ~医師 須藤~