このクリニックで働こうと思ったきっかけ
石橋
本来は別のクリニックで継承をする予定で勤務をしていましたが、診療スタイルに疑問を感じていました。患者ファーストじゃないというんですかね。やっぱり自分で納得のできる形で診療を行いたいと思っていたので、継承のことも考えると、そのタイミングで退職を決意しました。そんなタイミングで出会ったのが仙台消化器・内視鏡内科クリニックでした。
山岡先生からは仙台消化器・内視鏡内科クリニックの現状を色々お伺いして、「スタッフの質の高さ」「現場オペレーションレベルの完成度の高さ」「成長スピード感」に魅力を感じて入職を決意しました。当時は開業半年で月間内視鏡検査300件を行っていたので、ここの成長スピードに触れてみたいと素直に感じました。
山岡
僕のクリニックから患者ファーストを感じていただけたことは非常に嬉しいですね。実際に重視していたことなので。オペレーションレベルに関してはまだ完成レベルではないので(笑)、今後さらに精錬させていきます。石橋先生、こんなものじゃないですよ(笑)。ただ、実際はオペレーションを作っているのは僕ではなく、スタッフが自主的に作ってくれているので、本当に評価されるべきは彼女たちなんです。本当に僕自身も環境に恵まれているとつくづく感じますよ。
クリニックで働いて感じること
実際に働いてみて驚いたことは先ほども言った通り、スタッフの動きが異常に早く質が高いことでした。
- 極められた診療効率化によるスピード感
- スタッフが自分で考えて動いてくれる組織体制
- 医師が患者に集中できるクラーク体制
- インカムなどのITを駆使した現場オペレーションの無駄の無さ
- 患者に寄り添うスタッフの細かいところまで配慮された接遇力
これらのことが特に感じることですね。総じていうと「洗練された組織力」が導く「患者満足度が異常に高い」ということです。
医師として働いていてこんなに内視鏡検査数をこなしているのに、ノンストレスという不思議な状況ですね。内視鏡好きなドクターには溜まらない環境です。クリニックレベルで最新機器がここまで揃っているところは他にないんじゃないんでしょうか。本当に内視鏡に集中できる環境です。
今で開業して1年9ヶ月ですけど、この期間でここまでの環境ができるのは今でも信じられないですね。
山岡
嬉しいとしかいいようがない、素直な感想ですね(笑)。なぜスタッフが自主的に働いてくれているのか、は正直僕にははっきりわかりませんが、意識していることは「厳しすぎない指導」ですね。ちょっとゆるっとした空気があるくらいがちょうどいいと思うんです。スタッフには意見を発信しやすい環境や手段を可能な限り整えてあげている、ということが今のクリニックの風土に繋がっているんだと思います。
ただ、こんなに褒めてもらえるのは嬉しいですけど、僕には僕でちゃんと悩みはありますよ(笑)
現在の勤務状況
石橋
9:00~18:00の時間帯に勤務をしているのがメインです。その中で1日大腸カメラ検査を12件行っていますが(僕自身は6~7件を担当)、最新設備が揃って質の高いスタッフがサポートしてくれるこの環境でできる大腸カメラ検査はもっとやりたいくらいです。ここなら大きな病院での勤務と比べて、若手医師の教育などを行うこともないので、本当に内視鏡検査に集中できる、もっとやりたい、となる環境で楽しいです。
勤務の中で外来患者はそんなに多くないですが、クラークがいつでもついてくれているので患者さん1人1人と丁寧に向き合うことができます。ここも魅力です。
山岡
クラーク制はクリニック開業をする上で絶対条件でした。医師をカルテの縛りから開放することはメリットしかありません。診療スピードも患者満足度も上がります。実際に石橋先生にも喜んでいただけているわけなので、クラーク制に無理にでも振り切ったのは正解だったと今でも確信しています。問題は人件費だけですね(涙)
また、内視鏡医のスキル形成は内視鏡検査数に大きく依存すると思っています。石橋先生も仰られている通り、一般的に病院では中堅医師は指導側に回ってしまいますが、ここでは主戦力として常に検査を担当していただきます。僕自身、前職のときと比べて集中できる内視鏡検査数が増えて、開業をしてから更に内視鏡検査のスキルが高まったと思うんですよね。
開業を決意したきっかけ
石橋
もともと開業の想いは抱いていました。一旦は保留になったクリニック開業でしたが、仙台消化器・内視鏡内科クリニックの現場をみていると自分でも素晴らしい組織体制を作ってみたい、内視鏡検査中心の医療機関を作ってみたい、という意思が強くなりました。自分のキャリアのことも考えると、仙台消化器・内視鏡内科クリニックの拡大路線から少し外れてみて、地域密着の色を強く出したクリニックにも憧れがあったのも本音です。このクリニックの強みを活かした上で、もっと自分の色を出した医療機関があってもいいなって思ったんです。
山岡
石橋先生が開業される際の糧になったとすればこれ程嬉しいことはありません。国内において良質な内視鏡検査を提供できる医療機関はまだまだ不足しています。もっと増えなければいけないと本気で危機感を感じています。その上で、当院の理念や仕組みに共感されて開業を決意される方がいることは、内視鏡クリニック院長としての冥利に尽きます。他にも勤務していただいている医師の方は沢山いますが、同じような想いを抱いてくれたら嬉しいですね。
開業するに当たって、ここで参考になったこと、準備したこと
石橋
医療機関の本質は”スタッフ”だと思っています。開業をするにあたって一番重視しています。そういう意識を持った上で、ここの組織をみていると、どうすればスタッフが自主的に動けるのか、という環境作りの仕方がよく勉強できます。開業後のスタッフマネジメントのイメージに繋がります。実際にスタッフの採用をしてみて、スタッフと会ってみないことにはまだどうなるかわからないですが、早く自分のクリニックのスタッフと出会ってみたいです。
山岡
医師が本来やるべきことは”医療の提供”です。そこに集中できる環境を作ってくれるのがクリニックスタッフなんだと思います。医師も患者も検査に集中・安心できるためにはスタッフが努力してくれることが不可欠で、石橋先生の想いには共感ができます。
今後の展望
石橋
2020年6月初旬に開業を予定しています。内視鏡検査中心で尚且つ地域に密着するようなかかりつけ医機能を重視したクリニックを作りたいです。内視鏡検査は医師1名体制で月間250件を目標に強きでクリニック経営に取り組みたいなと思っています。
山岡
正直競合クリニックになってしまいますが(笑)、先ほどもお伝えした通り良質な内視鏡クリニックが国内に増えることには変わりはなく、それは私のクリニック開業の想いにも通じます。なので、当院で得ていただいた経験を少しでも参考にしていただいてクリニック開業を成功していただけたら、素直に嬉しいなと思います。