便秘症状
このような症状がある方は要注意!!
- 便が出にくい、出た後もすっきりしない
- おならの臭いが気になる
- ニキビや吹出物ができやすい
- 痩せているがおなかは出てる、お腹が張っている
- 慢性的な腹痛がある
そもそも便秘とは
老廃物の排出速度が遅くなり、腸内に老廃物が通常より長く留まる状態のことを便秘と言います。3日以上排便されない状態が続くと便秘であると考えられていますが、1日1回規則正しく排便されていても排便後のすっきり感を得られない、便が硬くてなかなか排便できない状態のときは便秘であるといえます。
便秘の原因
- 食生活の変化
- 便の排出を遅らせる医薬品の過剰摂取
- ストレス
野菜や果物には食物繊維が豊富に含んでいて、食物繊維は排便に関わります。また、食物繊維は糞便中に水分を取り込むため、食物繊維が不足すると糞便が硬くなり便秘が起こりやすくなります。
便の排出を遅くする薬は止瀉薬だけでなく、降圧薬や抗コリン薬、抗ヒスタミン薬など多くあります。そのため他の疾患の治療目的で処方された医薬品によって便秘が引き起こされることがあります。
(便秘を引き起こしやすい疾患として甲状腺機能低下症や高カルシウム血症、パーキンソン病、抗がん剤治療時など)
ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れます。排便を調節している副交感神経系が失調し、排便されにくくなります。
便秘の種類
便秘には、便が作られてから排出されるまでの過程で障害がおこる「機能性便秘」、大腸そのものの障害によって引き起こされる「器質性便秘」の2種類があります。
機能性便秘
大腸の蠕動運動(便を肛門に運ぶために起こる腸管の運動のこと)が鈍ることで便を体外へ排出する力が弱くなり、便を肛門まで押し出せなくなります。これは過度のストレスや食事習慣、水分不足、寝たきりで腸の蠕動運動機能が下がることで起こります。また、下痢止め薬や麻酔薬により腸の蠕動運動が悪くなり便秘が起こることもあります。
器質性便秘
大腸の疾患が原因で腸管が狭くなり引き起こされる便秘や、生まれつき腸の形に異常がある人に生じる便秘のことです。腸管が狭くなった原因となる疾患を治療することで改善しますが、先天性な異常を患っている方は便秘と長年付き合っていかなければなりません。
便秘が引き起こす疾患
- 痔核
- 直腸脱
- 裂肛
- 憩室性疾患
- 宿便
排便時に過度に力むと肛門周辺部が傷つくことで痔や裂肛になり、稀に直腸が肛門の外へ出てしまう直腸脱が起こります。
憩室性疾患とは便を出そうと圧力をかけることで腸壁を損傷し、炎症が起こる疾患です。
宿便とは直腸内に便が詰まり、痙攣や直腸痛が生じる疾患です。宿便は特に高齢者や寝たきりの人、妊婦さん、身体活動レベルが低い人に発症しやすくなります。
便秘の検査と治療法
腹部X線検査を行い、腸閉塞が発症しているかを検査します。また、排便困難な状態の方は肛門内と直腸内の圧力を計測します。
便秘の治療法
- 生活習慣の改善
- 下剤の使用
生活習慣の改善
食事で十分な量の食物繊維を摂ることで便の排出量が多くなります。そのため、食物繊維と共に水分も一緒に摂取することで便が硬くなることを防ぎ、便秘予防に繋がります。
下剤の使用
下剤には膨張性下剤、便軟化剤、浸透圧性下剤、腸刺激性下剤の4種類があります。そのため、便秘の種類、程度により下剤を適切に使い分けることが大切になります。
お問い合わせ
仙台消化器・内視鏡内科クリニックでは便秘症状に悩む方の治療に取り組んでいます。便秘症状は軽視されることが多いですが、宿便などの合併症を引き起こすこともあります。また当院では女性の医師が勤務しており、女性だけを診察するレディースデイを作り、普段聞きにくいことも質問できる日を設けております。便秘症状でお悩みの方はご遠慮なくご来院・お問い合わせください。
※レディースデイは、泉中央院のみ対応しております。