2020年3月4日、オリンパスから次世代新型内視鏡が発売になりました。
当院には5日から実装されました。
3月5日からの実装は日本全国で3機、そのうちの1機です。東北では1機のみです。
コンセプトは
「先端経5.4mmに込めた細さと色彩の極み 新しい極細径スクリーニングスコープ」
経鼻内視鏡の最大の問題点は「画質」でした。
モデルチェンジ毎に進化はしていたものの、
日ごろから「拡大機能付きのハイビジョン内視鏡」を使っている
若い世代の内視鏡医には、画質の物足りなさが大きな不満でした。
今回、初めて細径スコープがハイビジョン化されます。
また新開発のCMOSイメージセンサーの搭載により、
画像ノイズも少なくなり、よりクリアな画像が得られるようになりました。
昨年、開発段階のモデルに触れる機会がありましたが
「別次元の画質」に驚きを覚えました。
オリンパスの開発チームは
現行の「GIF-H290」以上の画質であると明言しています。
さらに電子ズームも可能なため、より精緻な検査も可能です。
※GIF-H290は検診などで使用されるスコープよりも高性能機種です。
加えて、先端レンズの組み立て技術向上により、
明るさもピント調整機能も向上し、
微細な血管・表面構造もリアルに映し出すことが可能になっています。
「非常に細いのに、今までの通常内視鏡を超える画質」
これは画期的な内視鏡です。
鎮静剤を使用できない患者さんの検査精度に大きく貢献すると感じています。
とはいえ、あくまでも当院は引きつづき
「鎮静剤を使用し、拡大機能付き内視鏡(約100倍)でしっかり検査」
がコンセプトではあります。
鎮静剤を使用すれば、さらに高性能なスコープが使用できますから。
しかし、仙台市の胃カメラ検診などで鎮静剤が使用不可な患者さんには
この新型スコープは福音となるはずです。
2020年度の市民検診 胃カメラでは大活躍をしてくれるでしょう。
オリンパスのサイトは下記です。