【バレット食道】
慢性的な胃食道逆流の結果として下部食道の扁平上皮が円柱上皮に置き換わった状態で、その長さが3㎝以上のものをバレット食道と呼びます。
食道がんの発症リスクが高い(健常者の30-60倍)と報告されています。
バレット食道に発生する癌は、前述の日本で一般的な食道癌とは異なり「食道腺癌」という特殊なタイプの癌です。「バレット食道癌」とも呼ばれます。
欧米ではこの20年で2倍と、非常に増加しています。
バレット食道の原因であるGERDを治療すると、バレット食道癌は予防できるのか?
現時点では「YES」と答えるだけの証拠はありません。
現時点ではバレット食道を指摘された方は、内視鏡(胃カメラ)での厳重な経過観察を行い、食道がんの早期発見を目指すことになります。