内視鏡診断支援プログラム「EndoBRAIN-EYE」導入
当法人では、大腸の超拡大内視鏡画像をAIで解析し,検査中にリアルタイムでポリープの種類を高精度に判別することで医師の診断を補助する内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-EYE」を導入しました。
宮城県では東北医科薬科大学病院と当法人のみの導入となっています。
※注)2021年7月時点
「EndoBRAIN-EYE」とは?
大腸における浸潤がんの診断において国内で初めて薬事承認を取得したAI製品であり、発売当初のバージョンでは病変の腫瘍や浸潤がんの可能性を検査中リアルタイムで示すことで,大腸がんの治療方法の選択における医師の診断をサポートするシステムでした。
2021年5月27日のバージョンアップで最新内視鏡システムにも対応することが可能となったのに合わせて当法人にも導入することにしました。
また今回のバージョンアップでは「ポリープの矩形表示」などの実地医療には欠かせない機能も新たに追加となっています。
製品名 | 内視鏡画像診断支援プログラム EndoBRAIN-EYE |
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発売日 | 2021年5月27日 |
組み合わせ | EVIS X1/EVIS LUCERA ELITE/EVIS EXERAⅢ |
製品の特長について
- リアルタイムで病変の検出を行い医師の診断をサポート
- 幅広い内視鏡システムとの組み合わせが可能
新しくなった「EndoBRAIN-EYE」製品の概要
新たに矩形表示機能が追加されました
表示 | 内容 |
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①矩形表示 | 病変を検出する際に検出する位置を矩形(四角形)で病変の位置を囲いリアルタイムで表示します |
②スピードメーター | 内視鏡画像の移動スピードをメーターで表示、スピードが速い場合は警告音で医師に知らせます |
③検出結果静止画表示 | 病変を検出するときに画面左下に検出結果を静止画で表示させます |
AIの学習強化で特異度の向上
大腸内視鏡画像をAIが解析・学習することで、大腸病変の検出における感度が96.3%、特異度93.7%と高い精度を達成しました。
最新の内視鏡システムEVIS X1に対応
従来の機種に加え、新たにオリンパス最新の内視鏡システムEVIS X1との組み合わせが可能となりました。
病変の検出モードを搭載
AIが大腸内視鏡画像を解析してポリープなど病変を検出した時に、音と画面の色で警告を発して医師に知らせる病変検出モードのON・OFFの切り替えに加えて、不適切画像の入力によるAI処理判定除外モードが追加されました。
不適切画像をAIが解析・判定することがなくなるため、不要な偽陽性の抑制につながります。
観察モード切替が容易になりました
画面の左上にEndoBRAINの切り替えボタンを置くことで、容易に鑑別支援モードの切り替えが行えるようになりました。