【胃の過形成性ポリープ】
これも内視鏡検査(胃カメラ)で、高い頻度で遭遇するポリープです。
赤い色調で「傷んだイチゴ」のような見た目のポリープです。
これは癌化のリスクのあるポリープとしても知られており、「過形成性ポリープの1.5~4.5%に癌が併存していた」と報告されています。
ここでもH.pyloriが登場します。このポリープはH.pyloriの感染が原因です。
H.pyloriによる胃粘膜の炎症やびらん(傷)や潰瘍が、修復される過程での過剰な再生によるポリープだとされています。
ですので、H.pyloriの除菌療法を行うと、胃の過形成性ポリープは消退することが分かっています。
治療
癌化の疑いのあるもの、サイズが大きく症状があるもの、出血の原因になるものなどは内視鏡(胃カメラ)で切除を行います。
またサイズが大きいだけの場合、最近ではまずはH.pyloriの除菌療法を選択することも多くなってきました。